診療所建設の平均費用と内訳|坪単価はいくら?

建築確認・消防対応を行うCM会社の視点から

診療所を新築・開業するにあたり、まず気になるのは「いくらかかるのか?」という点です。特に医師の方が初めて開業を検討する際には、坪単価の相場や内訳を事前に把握しておくことが、失敗のない計画につながります。

本記事では、診療所建設の平均費用や内訳について、また建築確認・消防対応の観点から見た注意点も含めて、CM(コンストラクション・マネジメント)会社の視点でわかりやすく解説します。

1. 診療所建設の平均的な坪単価は?

診療所の建設費用は、立地条件や建物構造、診療科目によって異なりますが、
一般的な坪単価の目安は以下の通りです:

構造別坪単価目安(税込)
木造平屋約70万~90万円
鉄骨造(S造)約90万~120万円
RC造(鉄筋コンクリート)約100万~150万円

※延床面積100坪程度を想定した場合の概算です。

このほか、診療科目によって必要な内装や医療設備の違いがあるため、整形外科や画像診断機器を導入する場合はさらに高くなる傾向があります。

2. 建設費用の主な内訳

診療所建設にはさまざまなコスト要素が絡んできます。以下に主な内訳をまとめます。

▸ 本体工事費(約60~70%)
  • 躯体工事(基礎・柱・梁)

  • 屋根・外壁・サッシ

  • 内装仕上げ(床材・壁紙・照明など)

  • 給排水・空調・電気設備

▸ 設計・監理費(約10~15%)
  • 基本設計・実施設計

  • 構造設計・設備設計

  • 建築確認申請対応

▸ 医療設備・内装什器(約15~20%)
  • X線室や処置室のシールド工事

  • スタッフ動線や患者導線を考慮した造作家具

  • 医療器具用配管・配線

▸ その他諸費用(約5~10%)
  • 建築確認・消防届出

  • 地盤調査費、登記費用

  • 施工中の仮設費用・保険料 など

3. 建築確認・消防対応で想定されるコストと工程

診療所は**不特定多数の出入りがある「特殊建築物」**に該当し、法的な建築基準をクリアする必要があります。

当社では、以下の範囲で建築確認・消防対応に対応しています:

✅ 建築確認に必要な図面の整備・申請

避難経路、採光・換気、バリアフリー対応などを含めた法適合設計を行う建築士と連携し、スムーズな審査通過を支援します。

✅ 消防署対応
  • 自動火災報知器・誘導灯の設置確認

  • 消火器やスプリンクラーの要否調整

  • 防火区画や防煙対策のチェック
    など、地域消防署との事前協議と設計反映を担当します。

建築確認や消防対応は、審査が遅れることで全体工程に影響が出やすいため、早期段階からCM会社の関与が非常に重要です。

4. 予算超過を防ぐためのポイント

診療所建設でよくあるトラブルの一つが「想定外のコスト増加」です。これを防ぐためには以下の工夫が有効です:

  • 設計段階からCM会社に相談し、法的要件を事前に反映

  • 医療機器の設置条件(荷重、天井高、配線)を早期に共有

  • 消防署との協議は着工前に完了させるスケジュール管理

  • 医師側の要望と実現可能性のバランス調整(例:個室数や処置室面積)

コストだけでなく法対応の視点も大切

診療所の建設は、単なる建物工事だけでなく、法的手続き・安全対策・医療機能とのバランス設計が問われる特殊なプロジェクトです。

「予算内で、安心して診療を始めたい」
そうお考えの方は、初期段階から建築確認や消防対応に精通したCM会社と連携することが、成功の近道になります。

開業計画に応じた設計・法対応・予算感のご相談は、いつでも承っております。
まずはお気軽にご相談ください。

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