有床診療所のコスト構造と資金調達支援|開業を成功させるために必要な視点とは?
高齢化や在宅医療のニーズ拡大を背景に、全国的に「有床診療所」の再評価が進んでいます。特に地方都市や中山間地域では、短期入院や看取り対応を目的とした19床以下の入院設備を備えた診療所の開設が注目されています。
しかし、有床診療所は無床クリニックと比べて建築・設備・運営コストが大きく、事業として成功させるためには入念な資金計画が不可欠です。本記事では、コンストラクション・マネジメント(CM)会社の視点から、有床診療所の開業に必要な費用構造と、代表的な資金調達方法について解説します。
設計上の主な調整ポイント
① 客室レイアウトと設備動線の再設計
既存オフィスビルでは、水回りの集約や縦配管の位置が限定的であり、
ホテル用途への転用においては以下の点を重点的に調整しました:
客室ごとに必要なトイレ・シャワーユニットの設置
給排水配管の集中ルートと床上配管処理
廊下・避難経路の確保とバリアフリー化
エレベーター台数の確認(搬送能力)
ポイント:客室レイアウトは既存構造の制約を前提に、効率よく設計する必要があります。
資金調達の主な方法と特徴
■ 日本政策金融公庫(国金)の「新創業融資制度」
開業医向けに特化した低利・無担保融資制度
最大7,200万円までの貸付実績あり
事業計画書・資金使途の明確化が審査ポイント
■ 地方銀行・信用金庫の医療融資
診療報酬による安定収益を前提とした長期融資が可能
担保型・リース併用型など、個別の提案が多い
■ 医療機器リースの活用
高額機器(CT、X線など)を初期費用なしで導入可能
会計上は経費扱いで、資金の流動性を維持できる
■ 自治体の補助金・助成金
医師不足地域や在宅支援診療所への設備導入補助あり
診療所建築に対する地域限定の助成金制度も存在
地域医療構想と整合性のある事業内容が求められる
有床診療所開業を“建築と経営”の両面から支援します
有床診療所は、無床診療所と比べて制度的・構造的にも高度な対応が必要な医療施設です。
そして、その成否は「開業直後の資金繰り」に大きく左右されるため、建築だけでなく資金面での戦略が極めて重要です。
当社では、コンストラクション・マネジメントの専門性を活かし、設計・施工・資金計画・行政対応までワンストップでサポートしています。


