用途地域と医療施設|どこに医療モールを建てられるのか?建築可能エリアと制限まとめ
2. 用途地域別に見た医療施設の扱い
① 住居系地域
第一種低層住居専用地域
原則として大規模な病院や商業施設は建設不可
ただし 診療所(床面積500㎡以下) であれば建設可能
第一種・第二種中高層住居専用地域
小規模診療所は可能
物販を伴うドラッグストアは床面積制限あり
第一種・第二種住居地域
3,000㎡までの店舗・診療所が建築可能
小規模な医療モールであれば実現可能
👉 住宅系エリアでは 規模に制限があるため、コンパクトな医療モール向き。
② 商業系地域
近隣商業地域
診療所・病院・ドラッグストアいずれも建設可能
医療モールに最も適した地域の一つ
容積率200〜300%程度で、中規模ビル型医療モールが多い
商業地域
大規模病院・商業施設も建築可能
高容積率(最大600%)を活かし、複合型医療モール+オフィス・ホテル開発も可能
👉 商業系地域は 立地条件が良く、集患力も高いため有望。
③ 準工業・工業地域
準工業地域
診療所・病院・物販店舗がすべて建設可能
工場と混在する地域で、駐車場を広く確保できるため郊外型モールに向く
工業地域・工業専用地域
工業専用地域は医療施設は原則建設不可
工業地域は用途制限があり、診療所は建設可能だが規模や種類に制限あり
👉 工業地域は 地域医療需要に応じて限定的に利用。
3. 医療モール建設で注意すべき法規制
建築基準法
防火区画・避難計画は「商業施設+医療施設の複合用途」として設計が必要
駐車場・駐輪場台数は用途別に規定あり
医療法
各診療科目ごとに必要な面積・設備基準がある
バリアフリー基準や院内動線の確保が必須
都市計画法
用途地域により床面積制限あり(例:住居地域では3,000㎡以内)
大規模開発の場合、地区計画や開発許可が必要
4. 医療モールに適した立地の考え方
郊外型
準工業地域・住居地域の幹線道路沿い
駐車場を広く確保できるため車利用患者を取り込みやすい
駅前の商業地域・近隣商業地域
集患力が高く、調剤薬局やドラッグストアとの相乗効果が期待できる
👉 成功する医療モールは「用途地域で可能な規模」と「患者需要に合った立地」のバランスが鍵。
医療モールを建設できるかどうかは 用途地域の制限 に大きく左右されます。
住居系地域:小規模クリニック中心のコンパクト型
商業系地域:大型・複合型の医療モールに最適
準工業地域:郊外型・駐車場付き医療モールに向く
👉 計画段階で必ず「用途地域ごとの制限」を確認し、診療所規模・物販規模・駐車場計画を最適化することが重要です。


