賃貸オフィスと自社ビル建設はどちらが得か?20年LCC・資金計画・建設リスクの比較

オフィスの契約更新や移転を検討するとき、経営者や総務・経営企画担当者が一度は考えるのが「このまま賃貸を続けるべきか、自社ビルを建てるべきか」という問題です。

毎月の賃料を払い続けるより、自社ビルを建てた方が資産として残るのではないか。長期的に見れば、自社ビルの方が得なのではないか。反対に、建設費や借入返済、固定資産税、修繕費まで考えると、賃貸の方が安全なのではないか。

この判断は、単純な月額賃料と融資返済額の比較だけでは決められません。

賃貸オフィスには、移転しやすい、初期費用を抑えやすい、事業規模の変化に対応しやすいというメリットがあります。一方、自社ビル建設には、自社の働き方に合わせた設計ができる、長期的な拠点を確保できる、不動産資産として残る可能性があるというメリットがあります。

ただし、自社ビルを建てる場合は、建物本体工事費だけでなく、土地取得費、設計費、外構、地盤改良、インフラ引込、確認申請、融資費用、固定資産税、修繕費、将来改修費まで含めて判断する必要があります。

本記事では、賃貸オフィスと自社ビル建設を比較する際に、発注者が確認すべき20年LCC、資金計画、柔軟性、建設リスク、補助金・税制優遇、CM方式の活用について解説します。

賃貸オフィスと自社ビル建設の違い

まず、賃貸オフィスと自社ビル建設の基本的な違いを整理します。

比較項目賃貸オフィス自社ビル建設
初期費用保証金、内装工事費、移転費など土地取得費、建設費、設計費、外構費など
月次負担賃料、共益費、更新料など融資返済、固定資産税、維持管理費など
資産性原則として建物資産は残らない土地・建物が固定資産として残る
柔軟性移転・増床・縮小がしやすい一度建てると変更しにくい
設計自由度既存ビルの制約を受ける自社の業務に合わせて設計しやすい
リスク賃料上昇、契約更新、退去条件建設費増加、融資返済、維持管理
管理負担ビル管理は貸主側が担う部分が多い建物所有者として維持管理が必要

賃貸オフィスは、初期投資を抑えやすく、事業環境の変化に対応しやすい点が強みです。人員の増減が大きい会社、拠点変更の可能性がある会社、都心立地を重視する会社では、賃貸の方が合理的な場合があります。

一方、自社ビル建設は、長期的に同じ場所で事業を継続する見通しがあり、自社専用の仕様や設備が必要な場合に検討価値があります。受付、会議室、ショールーム、倉庫、研修室、駐車場、セキュリティ、BCP対策などを自社の業務に合わせて計画できる点は、賃貸オフィスにはないメリットです。

月額賃料と返済額だけで比較してはいけない

賃貸オフィスと自社ビル建設を比較するとき、よくあるのが「現在の月額賃料」と「自社ビルを建てた場合の月々の返済額」を比べる方法です。

しかし、この比較だけでは不十分です。賃貸オフィスでは、賃料のほかに共益費、更新料、内装工事費、原状回復費、移転費、レイアウト変更費が発生します。契約期間中に賃料改定がある場合や、増床・縮小のために再移転が必要になる場合もあります。

自社ビルでは、融資返済だけでなく、土地取得費、建設費、設計費、外構、地盤改良、インフラ引込、固定資産税、都市計画税、保険料、修繕費、設備更新費、清掃費、管理費、将来の大規模改修費が発生します。

また、自社ビルは資産として残る可能性がありますが、建物は経年劣化します。将来売却できるか、賃貸できるか、どの程度の残存価値があるかは、不動産市況、立地、建物仕様、維持管理状況によって変わります。そのため、比較する際は、月次負担ではなく、20年程度のLCCで見ることが重要です。

20年LCCで比較する考え方

LCCとは、ライフサイクルコストのことで、取得・建設・運用・修繕・更新・処分までを含めた総費用の考え方です。賃貸オフィスと自社ビル建設を比較する場合、次のように費用項目を分けて整理します。

区分賃貸オフィスで見る費用自社ビル建設で見る費用
初期費用保証金、礼金、仲介手数料、内装工事、移転費土地取得費、建設費、設計費、外構、地盤調査
毎月費用賃料、共益費、水道光熱費融資返済、水道光熱費、管理費
定期費用更新料、レイアウト変更、原状回復固定資産税、保険、点検、清掃
修繕費借主負担範囲の修繕外壁、防水、空調、受変電、給排水、内装更新
将来費用移転費、再内装、原状回復大規模修繕、設備更新、用途変更、売却費用
残存価値原則なし土地・建物の残存価値を見込む場合がある

20年LCCで比較するときは、次のような式で考えます。

賃貸オフィスの20年コスト
= 賃料・共益費 + 更新料 + 内装費 + 移転費 + 原状回復費 + レイアウト変更費
自社ビルの20年コスト
= 土地取得費 + 建設関連費用 + 融資利息 + 税金 + 維持管理費 + 修繕費 + 設備更新費 - 残存価値

ここで注意すべきなのは、自社ビルの残存価値を過大に見込まないことです。土地は立地によって価値が残りやすい一方、建物は築年数、仕様、メンテナンス状況、用途の汎用性によって評価が変わります。

また、融資返済のうち元本部分は資産形成につながる面がありますが、利息、税金、修繕費、維持管理費は継続的な支出です。自社ビルが必ず賃貸より有利になるわけではありません。

参考試算は「結論」ではなく「判断材料」として使う

賃貸オフィスと自社ビル建設を比較する際は、参考試算を作ることが有効です。ただし、試算は前提条件によって大きく変わります。

たとえば、次のような前提で比較することがあります。

項目参考条件
必要面積100坪程度
賃貸条件月額賃料、共益費、更新料、内装費を設定
自社ビル条件土地取得費、建設費、設計費、外構費を設定
融資条件借入額、金利、返済期間を設定
維持管理固定資産税、修繕費、保険料、設備更新費を設定
将来価値土地・建物の残存価値を慎重に設定

たとえば、賃貸オフィスで100坪を借り、月額賃料が坪1万5,000円の場合、単純な月額賃料は150万円です。20年間では、賃料だけで3億6,000万円になります。

しかし、これだけで「自社ビルの方が得」とは判断できません。賃貸側には更新料、内装費、原状回復費、再移転費が加わる場合があります。一方、自社ビル側には土地取得費、建設費、設計費、外構費、融資利息、税金、修繕費、設備更新費が加わります。

自社ビルの建設費については、国土交通省の建築着工統計調査を使って構造別の予定工事費を参考にする方法があります。2025年の建築物着工統計では、建築主別・構造別に建築物の数、床面積、工事費予定額が公表されています。

この統計データを坪単価換算すると、S造・RC造・SRC造で費用水準に差があります。ただし、これは統計上の予定工事費から算出した参考値であり、個別の自社ビル建設費を示すものではありません。地域、規模、用途、仕様、地盤、設備、外構、発注時期によって実際の建設費は大きく変わります。

自社ビル建設の総事業費は建物本体だけではない

自社ビル建設を検討する際に注意すべきなのは、「坪単価×延床面積」だけで総事業費を判断しないことです。

坪単価で把握しやすいのは、主に建物本体工事費の目安です。実際の総事業費には、建物本体以外にも多くの費用が加わります。

費用項目内容
土地取得費土地代、仲介手数料、登記費用、不動産取得税など
建物本体工事費躯体、外装、内装、設備など
設計・監理費基本設計、実施設計、確認申請、工事監理など
外構・駐車場舗装、植栽、照明、フェンス、駐車場、サインなど
地盤関連費地盤調査、地盤改良、杭工事など
インフラ関連費電気、給排水、ガス、通信の引込など
解体費既存建物の解体、アスベスト対応、残置物撤去など
申請・手続き建築確認、開発許可、消防協議、各種届出など
予備費設計変更、物価変動、想定外工事への備え

特に既存建物付きの土地を取得する場合は、解体費、アスベスト調査、地中障害物、土壌汚染、既存杭の扱いが問題になる場合があります。これらは着工後に判明すると、追加費用と工期遅延につながります。

自社ビル建設を賃貸オフィスと比較する際は、建物本体工事費だけでなく、土地取得から竣工後の維持管理まで含めた総事業費で判断する必要があります。

自社ビル建設が有利になりやすいケース

自社ビル建設が有利になりやすいのは、長期的に同じ場所で事業を続ける見通しがあり、自社専用の建物仕様が必要な場合です。

条件自社ビルを検討しやすい理由
長期的な拠点利用が見込める20年以上使う前提でLCCを比較しやすい
人員・事業規模が安定している建物規模を決めやすい
自社専用設備が必要研究、ショールーム、倉庫、研修室などを組み込める
ブランド・採用を重視する本社機能や企業イメージを建物で表現しやすい
土地を保有している土地取得費を抑えられる場合がある
一部賃貸を想定できる余剰フロアをテナント貸しできる可能性がある
BCPを重視する非常用電源、備蓄、災害対応スペースを計画しやすい

ただし、これらに当てはまる場合でも、自社ビルが必ず有利とは限りません。借入返済に耐えられるか、将来の事業変化に対応できるか、維持管理を継続できるかを確認する必要があります。

賃貸オフィスが有利になりやすいケース

賃貸オフィスが有利になりやすいのは、事業規模や働き方が変動しやすく、立地や柔軟性を重視する場合です。

条件賃貸を検討しやすい理由
人員の増減が大きい増床・縮小・移転で対応しやすい
事業転換の可能性がある固定資産を抱えにくい
都心立地を重視する自社ビル建設より賃貸の方が現実的な場合がある
初期投資を抑えたい建設資金を事業投資に回しやすい
短期的な利用を想定している10年以内の移転可能性がある場合に適している
建物管理の負担を抑えたい維持管理を貸主側に任せられる部分がある

特に成長途中の企業や、採用状況によって必要面積が変わりやすい企業では、自社ビルを建てることで柔軟性を失う可能性があります。

自社ビル建設は、土地と建物に資金を固定する判断です。将来の変化に対応しにくい点を十分に理解しておく必要があります。

自社ビル建設で発注者が注意すべき建設リスク

自社ビル建設を選ぶ場合、発注者は不動産取得だけでなく、建設プロジェクトのリスクも管理しなければなりません。

よくあるリスクは次の通りです。

リスク起こりやすい問題
用途地域の確認不足希望する用途・規模の建物が建てられない
容積率・建ぺい率の誤認想定より小さい建物しか建てられない
接道条件の不足建築確認や車両動線に支障が出る
駐車場条件の見落とし自治体条例や来客動線で計画変更が必要になる
地盤リスク地盤改良・杭工事で費用が増える
既存建物リスク解体、アスベスト、地中障害物で工期が延びる
社内要望の増加設計変更が重なり建設費が増える
融資条件の変更金利、借入額、返済期間で資金計画が変わる
補助金の手続き遅れ交付決定前着工などで対象外になる場合がある

特に自社ビルでは、社内の要望が増えやすい傾向があります。役員室、応接室、会議室、ショールーム、休憩室、駐車場、外観デザイン、セキュリティなど、設計が進むほど追加要望が出やすくなります。

発注者は、設計開始前に予算上限、優先順位、承認フローを決めておく必要があります。

融資とキャッシュフローを早期に確認する

自社ビル建設では、建設費だけでなく、資金調達の条件が重要です。土地取得費と建設費を借入でまかなう場合、月々の返済額、金利、返済期間、自己資金、担保評価、既存借入、事業収益を金融機関が確認します。融資審査の結果によっては、希望する借入額が認められない場合や、自己資金の追加が必要になる場合があります。

また、建設工事では、契約時、着工時、中間時、竣工時などに支払いが発生することがあります。融資実行のタイミングと施工会社への支払い時期がずれると、発注者側の資金繰りに影響します。

発注者は、設計が固まってから金融機関に相談するのではなく、基本計画段階から概算事業費と返済可能額を確認する必要があります。

賃貸オフィスと比較する際は、次の項目を確認します。

確認項目内容
自己資金土地取得費・建設費のうち自己資金で出せる金額
借入額金融機関が融資可能と判断する金額
金利固定金利・変動金利、将来上昇リスク
返済期間10年、15年、20年などの返済期間
月次返済額現在の賃料負担と比較
支払時期工事代金の支払いと融資実行のタイミング
予備費追加工事や金利上昇に備える余裕

自社ビルは資産形成につながる可能性がありますが、返済負担が重すぎると本業の投資余力を圧迫します。LCCだけでなく、毎月のキャッシュフローを必ず確認する必要があります。

補助金・税制優遇は「使える前提」にしない

自社ビル建設では、省エネ設備、ZEB化、太陽光発電、蓄電池、高効率空調、照明、BEMSなどに関連して、補助金や税制優遇を検討する場合があります。

ただし、補助金は年度ごとに公募期間、対象設備、対象経費、補助率、補助上限額、交付決定前の契約・着工の扱いが異なります。たとえば、SIIでは令和8年度ZEB実証事業の公募情報が公開されていますが、対象範囲や申請要件は公募要領に基づき個別に確認する必要があります。

また、中小企業経営強化税制は、中小企業者等が特定経営力向上設備等を取得した場合の特別償却又は税額控除に関する制度です。建物全体に一律で適用される制度ではなく、対象設備や経営力向上計画などの要件確認が必要です。

補助金や税制優遇を検討する場合は、次の点を確認します。

確認項目内容
対象制度国、自治体、ZEB、省エネ設備、税制優遇
対象経費建物全体ではなく、対象設備・対象工事を確認
申請時期公募開始、締切、採択、交付決定
契約・着工交付決定前の契約・着工が可能か
自己負担補助金を除いた実質負担額
不採択時補助金が取れなかった場合の資金計画
税務処理税理士による制度適用可否の確認

補助金や税制優遇は、資金計画を支える要素にはなります。しかし、それがなければ成立しない自社ビル計画はリスクが高くなります。発注者は、補助金なしでも実行可能な資金計画を確認したうえで、制度を活用することが重要です。

オフィス契約満了から逆算して検討する

賃貸オフィスから自社ビルへ移行する場合、現在の賃貸契約の満了時期から逆算して計画する必要があります。自社ビル建設には、用地検討、土地取得、基本計画、設計、概算見積、融資相談、確認申請、施工会社選定、工事、竣工、引越し、現オフィスの原状回復が関係します。

計画が遅れると、現在のオフィス契約を延長しなければならない、仮移転が必要になる、二重賃料が発生する、引越し時期が繁忙期に重なるといった問題が起こります。

目安として、次のような流れで検討します。

段階主な検討内容
初期検討現オフィスの課題、移転目的、必要面積の整理
比較検討賃貸継続、移転、自社ビル建設のLCC比較
実現可能性用地、用途地域、建設可能規模、概算事業費
資金計画融資相談、返済計画、補助金・税制確認
設計基本設計、実施設計、見積調整、申請
施工工程管理、品質管理、コスト管理
移転竣工、引越し、原状回復、旧オフィス解約

重要なのは、賃貸契約の満了直前に自社ビル建設を検討し始めないことです。自社ビル建設は、土地探しや融資、設計、施工に時間がかかるため、早期に比較検討を始める必要があります。

賃貸か自社ビルかを判断するためのチェックリスト

賃貸オフィスと自社ビル建設を比較する際は、次の項目を整理します。

確認項目確認内容
利用期間10年未満か、20年以上の長期利用か
人員計画従業員数、出社率、将来増員の見通し
必要面積執務室、会議室、共用部、駐車場、倉庫
立地条件採用、営業、交通、顧客来訪への影響
賃貸コスト賃料、共益費、更新料、内装費、原状回復費
建設コスト土地、建設費、設計費、外構、地盤、インフラ
資金計画自己資金、借入額、金利、月次返済額
柔軟性増床、縮小、移転、事業転換への対応
資産価値土地・建物の将来価値、売却・賃貸の可能性
維持管理修繕、設備更新、清掃、保険、税金
法規制用途地域、容積率、建ぺい率、接道、消防
建設リスク工期、追加工事、地盤、アスベスト、地中障害物

このチェックリストをもとに、単純な損得ではなく、経営戦略に合う選択かどうかを判断する必要があります。

CM方式でLCC・建設費・発注リスクを整理する

賃貸オフィスと自社ビル建設を比較する場合、不動産、建設、金融、税務、法規制、運用が複雑に関係します。発注者だけで正確に判断するのは簡単ではありません。

コンストラクションマネジメント方式では、発注者側の立場で、必要面積、建設可能規模、概算事業費、LCC、施工会社選定、工程、コスト、品質を整理します。

国土交通省は、CM方式について、発注者の補助者・代行者であるCMRが技術的な中立性を保ちつつ発注者側に立ち、設計・発注・施工の各段階で、設計の検討、工事発注方式の検討、工程管理、品質管理、コスト管理などを行う方式と説明しています。

CM会社は、賃貸継続、賃貸移転、自社ビル建設の選択肢を比較し、発注者が判断しやすいように条件を整理します。自社ビル建設を選ぶ場合は、土地取得前の法規制確認、概算コスト、施工会社選定、見積比較、設計変更管理、補助金スケジュール、工事中のコスト管理まで支援します。

CM方式の目的は、自社ビル建設を前提にすることではありません。賃貸と建設のどちらが企業の経営計画に合うのかを、費用、リスク、将来性の面から比較できる状態をつくることです。

賃貸オフィスと自社ビル建設のどちらが得かは、月額賃料と融資返済額だけでは判断できません。賃貸には柔軟性があり、自社ビルには資産性と設計自由度がありますが、それぞれに異なるコストとリスクがあります。

賃貸オフィスでは、賃料、共益費、更新料、内装費、原状回復費、移転費を確認する必要があります。自社ビルでは、土地取得費、建設費、設計費、外構費、地盤改良費、インフラ引込、融資利息、固定資産税、修繕費、設備更新費、将来の残存価値まで含めて整理する必要があります。

自社ビル建設が有利になりやすいのは、20年以上の長期利用が見込め、自社専用の仕様や設備が必要で、資金計画に無理がない場合です。一方、人員や事業規模が変動しやすい企業、都心立地を重視する企業、初期投資を抑えたい企業では、賃貸オフィスの方が合理的な場合があります。

発注者が行うべきことは、「賃貸は損」「自社ビルは資産になる」と単純に判断することではありません。20年LCC、資金計画、柔軟性、建設リスク、法規制、維持管理費を整理し、自社の経営戦略に合う選択をすることです。

自社ビル建設を検討する場合は、土地取得前から用途地域、容積率、建ぺい率、接道、地盤、駐車場、補助金、融資条件を確認する必要があります。設計が進んでから問題が判明すると、建設費増加や計画変更につながる可能性があります。

賃貸オフィスと自社ビル建設の比較は、不動産選びだけではなく、経営判断と建設リスク管理の問題です。CM方式を活用すれば、発注者側の立場で、LCC、総事業費、設計条件、施工会社選定、工程、コストを整理し、判断材料を可視化しやすくなります。

【重要事項】

本記事は、2026年時点で公表されている統計資料および一般的な建設計画・不動産計画の考え方をもとに、賃貸オフィスと自社ビル建設の比較方法を整理したものです。

本文で記載したLCC、賃貸コスト、自社ビル建設費、維持管理費、資産価値、融資条件、補助金、税制優遇に関する内容は、一般的な考え方であり、個別企業にとっての費用対効果や投資判断を保証するものではありません。実際の費用は、所在地、土地価格、建物規模、構造、用途、仕様、建設時期、金利、税務処理、不動産市況、施工会社、契約条件により異なります。

国土交通省の建築着工統計調査等をもとにした建設費の考え方は、統計上の予定工事費を参考にしたものであり、個別の自社ビル建設費を示すものではありません。設計費、外構費、地盤改良、インフラ引込、解体費、アスベスト対応、地中障害物、土壌汚染、申請費、予備費は別途確認が必要です。

補助金・税制優遇は、年度、制度、対象設備、申請時期、契約・着工時期、事業者要件、税務処理により適用可否が異なります。実際に活用を検討する場合は、必ず最新の公募要領、交付規程、国税庁・中小企業庁等の情報、税理士、補助金事務局へ確認してください。

自社ビル建設では、建築基準法、都市計画法、消防法、バリアフリー法、省エネ基準、自治体条例、駐車場条例、開発許可、近隣協議等への対応が必要になる場合があります。土地取得前・設計前に、必ず設計者、行政窓口、施工会社、専門家へ確認してください。

実際に賃貸オフィスの継続、オフィス移転、自社ビル建設、本社ビル建設、ショールーム併設オフィス、研究開発施設等を検討する場合は、必ず不動産会社、設計者、施工会社、税理士、金融機関、建設マネジメント会社等に相談し、個別条件に応じたLCC比較と事業計画を行ってください。

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