オフィスビル建設に必要な敷地面積と用途地域の基礎知識|土地選定で失敗しないために

1. なぜ敷地面積と用途地域が重要なのか

オフィスビルを建設する際、デザインや設備の検討に目が行きがちですが、
実際に**計画の成否を左右するのは「敷地面積」と「用途地域」**です。

  • 敷地が狭すぎると、想定していた規模のビルが建てられない

  • 用途地域の制限により、オフィス自体が建設できない場合がある

👉 こうしたリスクを避けるため、土地取得前に正しい知識を持つことが不可欠です。

2. オフィスビル建設に必要な敷地面積の目安

敷地面積は計画する延床面積や階数によって変わります。以下は一般的な目安です。

  • 小規模オフィスビル(4〜5階建、延床2,000〜3,000㎡)
    敷地面積:200〜400㎡程度
    → 駅近や都市部の狭小地でも建設可能

  • 中規模オフィスビル(6〜10階建、延床5,000〜10,000㎡)
    敷地面積:500〜1,000㎡以上
    → テナント用エレベーターや駐車場スペースを考慮

  • 大規模オフィスビル(10階以上、延床10,000㎡超)
    敷地面積:1,500㎡以上が望ましい
    → 容積率の上限を活用し、大規模テナントにも対応可能

👉 中小企業の自社ビル計画なら、300〜600㎡の土地で延床3,000〜5,000㎡規模が現実的なラインです。

3. 用途地域とオフィスビル建設の関係

都市計画法に基づき、日本の土地は13種類の「用途地域」に区分されています。
それぞれで建てられる建物に制限があり、オフィスビルもその影響を大きく受けます。

住居系地域
  • 第一種・二種低層住居専用地域 → オフィス建設不可

  • 第一種・二種中高層住居専用地域 → 小規模事務所のみ可

  • 住居地域 → 延床3,000㎡以下ならオフィス可能

👉 住宅系地域は制限が厳しく、大規模オフィスには不向き

商業系地域
  • 近隣商業地域 → 中小規模オフィス建設に対応

  • 商業地域 → 大規模オフィスや複合施設に最適(容積率400〜600%が一般的)

👉 オフィスビルは商業地域に計画するのが最も自由度が高い

工業系地域
  • 準工業地域 → オフィス建設可(工場と共存可能)

  • 工業地域・工業専用地域 → 原則としてオフィスビルは不可

4. 容積率と建ぺい率の確認

建てられる規模は敷地面積だけでなく、容積率と建ぺい率で決まります。

  • 建ぺい率:敷地面積に対する建築面積の割合

  • 容積率:敷地面積に対する延床面積の割合

例:敷地500㎡・容積率400%の場合

最大延床面積 = 500㎡ × 400% = 2,000㎡
👉 5階建なら1フロア400㎡のオフィスが可能

👉 土地の広さ以上に、容積率の条件がオフィス規模を左右します。

5. 土地選定で確認すべきポイント

  1. 駅徒歩圏かどうか → テナント誘致に直結

  2. 用途地域・容積率の確認 → 想定規模が建てられるか必ず確認

  3. 周辺環境 → 住宅地隣接の場合は騒音・日影規制に注意

  4. 将来の拡張性用途変更・建替え可能性を視野に入れる

 

オフィスビル建設では、

  • 小規模なら200〜400㎡の敷地から可能

  • 中規模以上なら500㎡〜1,000㎡が目安

  • 商業地域が最も自由度が高く、住宅系地域は制限が厳しい

  • 容積率・建ぺい率の条件を必ず確認

👉 土地取得前に「敷地面積+用途地域+容積率」をセットでチェックすることが成功のカギです。

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